開催期間:
2023/01/07 07:00~09:00
「永遠に続くビジネスモデルはない」。そう考えて薬局3.0という形を提唱してきたが、この数年の「調剤薬局」業界における変化を見ていて、改めて感じられている方も多いのではないだろうか。医療機関の近くに出店し、処方箋を捌いていれば、あとはなんとかなる。そんな時代は確かにあったが、成長期を過ぎ、成熟期に入った今、敷地内にすら出店するような巨大調剤薬局チェーンの進出、アクセスと品揃えを武器に集客し始めた調剤併設のドラッグストアの躍進、さらには、オンライン診療や服薬指導という飛び道具の出現によって、立地と業務を守っているだけではやっていけない時代は、確かに到来しつつある。
この閉塞感を打破するヒントは、厚生労働省の患者のための薬局ビジョンにある。
・立地依存から機能依存
立地を抑えて患者が流れてくるのを待つのではなく、自ら患者を引き寄せられる機能を磨くことが重要である
・対物中心から対人中心
薬を渡すのでは無く、症状を良くするというところまで薬剤師がフォローし、薬学的にアセスメントした後、医師にフィードバックして、薬物治療の質を上げることが重要である
・バラバラから一つ
これらを進めることで、薬局や薬剤師が「かかりつけ」になった結果、薬局には様々な医療機関からの処方箋が舞い込むだけでなく、在宅やセルフメディケーションへも広がっていく
これらの実現には、単に薬を渡すだけの薬剤師、単に薬局事務を手伝うだけの調剤事務の範疇を超えたスタッフが、イキイキと働く現場を作っていくことがこれからの薬局には求められるが、これは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」(経済産業省)という「リスキリング」に他ならない。
2023年以後の業界を乗り切るには、薬剤師や調剤事務がリスキリングを通じて変容していくことが不可欠である。年初にあたり、そのヒントをお示しし皆さんと一緒に考えてみたい。
【講師・演者】
狭間 研至(一般社団法人日本在宅薬学会 理事長 )
手嶋 無限(株式会社ONEDERS 取締役・副社長 / 一般社団法人日本在宅薬学会 副理事長)
【開催方法】
オンライン開催
【参加費】
会員 :8,000円(税込)
非会員:11,000円(税込)
【参加者の方へ】
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在宅医療、薬局経営、制度・法律
福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目20-1 大博多ビル11F リファレンス大博多ビル SMR1109
1 単位
P03 一般社団法人 日本在宅薬学会
公開開始日:2022年11月15日~