開催期間:
2025/07/05 06:00~07:40
がん薬物療法の高度化に伴い、抗がん薬の適正使用と有害事象の早期発見・対応が、医療現場における重要な課題となっている。薬剤師は、調剤や投与設計のみならず、患者の服薬状況・副作用・生活背景に基づいたきめ細やかな薬学的管理を通じて、治療の質と安全性の向上に寄与している。外来化学療法の治療過程において、薬局薬剤師から病院薬剤師へフィードバックを行う「トレーシングレポート」は、薬局と病院の連携強化およびチーム医療の要として機能している。しかし、情報共有の手段が紙媒体や個別の電子カルテ内にとどまるケースが多く、部署間・施設間でのリアルタイムな情報連携が困難であることが課題である。特に副作用の初期兆候や服薬アドヒアランスに関する情報が医師に届くまでに時間差が生じ、対応の遅れを招く可能性がある。このような背景から、薬薬連携を通じて、トレーシングレポートを核と医薬品情報の効果的な共有を目的としたプラットフォームの必要性とその機能要件について検討する。ICTを活用した多職種連携型の情報共有基盤の整備により、患者中心のがん薬物療法を支援し、治療の質と医療安全の向上を目指す。
医薬品情報、在宅医療
オンライン開催
1 単位(申請中)
G01 公益財団法人 日本薬剤師研修センター
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公開開始日:2025年5月25日~
公益財団法人 がん研究会有明病院 薬剤部
公益財団法人がん研究会有明病院 薬剤部 研修担当:瀧口
e-mail:abc-seminar@jfcr.or.jp